ユキと里香が話すだけ
里香「愁いって何なんでしょうか?」
ユキ「さぁねぇ」
里香「そしてこの投げやりなタイトルは何なんでしょうか」
ユキ「…メタいわよ」
里香「そして何故人は傷付け合うのでしょうか。」
ユキ「私が知りたいわそんなん」
里香「何故人は死ななくてはいけないのでしょうか?」
ユキ「死なないと生きられないからよ」
里香「死なないと生きる意味を持たないんですか?」
ユキ「ええ。永らくの間生きていたらね。」
里香「ユキは魔界人なのですから、私よりずっと永く生きるのですよね。」
ユキ「ええ。何もなかったら700年は余裕で」
里香「なら私が死ぬまで暇潰しがてら話せますね」
ユキ「設計図も暇潰しなの!?」
里香「これは仕事です。」
ユキ「なら暇潰しとは言わないわよ。」
里香「えへへ…」
ユキ「褒めてない。」
里香「それにしても、700年も生きるとは…寂しくなりそうですね。」
ユキ「でも母親は永遠に残るから、寂しくはならないわよ。」
里香「そういうものなんですか。」
ユキ「そう、そういうもの。」
里香「ふーん……よくわからないのです。」
ユキ「…まぁ、私は里香よりちょっと永く生きられるだけだから…」
里香「え?どうしてなのです?」
ユキ「病気なのよ」
里香「でもこれで寂しくなりませんね。」
ユキ「そうね。」
「あれも、嘘だったのですか。」